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  • タイトル:福岡県北九州市門司区の旧大阪商船門司支店
  • 撮影日:2004年3月6日
  • 掲載期間:2007年4月22日〜2007年5月12日
  • コメント:門司港は1889(明治22)年に5特定品目(石炭・米・麦・硫黄・麦粉)の特別輸出港に指定され、急速な発展を始める。国の登録有形文化財に指定されている旧大阪商船は、1917(大正6)年に河合幾次・内海鶴松の設計で大阪商船門司支店として建てられ、1階が中国大陸航路の待合室や税関の派出所として、2階が事務所として使われており、海側に専用の桟橋があった。屋根には灯台の役割も担っていた八角形の塔屋が設けられ、煉瓦のように見えるタイルを部分的に配した外観は窓の形式や塔屋のデザインなどから、ドイツ・オーストリアで開花したゼツェシオンの影響を受けているとされる。ゼツェシオンは新しい建築様式を創造しようとする活動であったが、この建物が1995(平成7)年大正浪漫の香りを醸し出す観光地「門司港レトロ」のコンテンツとなっているところに時の流れを感じるものである。