トップページの写真の履歴とコメント(2003年8月)



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  • タイトル:長野県下伊那郡泰阜村のJR飯田線唐笠駅
  • 撮影日:2003年6月29日
  • 掲載期間:2003年8月30日〜2003年9月9日
  • コメント:河岸段丘を降り立ったところにあるこの駅は天竜川の畔にあるが、川はかつての急流ぶりはなく、日本でトップクラスの堆砂率という不名誉な記録を誇る下流の泰阜ダムのダム湖のようになっている。かつての水運が泰阜ダムで途切れたため、飯田線はこの地方の物流を背負う形となったのだが、三信地下鉄道と揶揄されるトンネルの多いこの鉄道から車へと物流は移行していったのである。
  • タイトル:兵庫県城崎郡城崎町の城崎温泉街
  • 撮影日:2003年6月1日
  • 掲載期間:2003年8月23日〜2003年8月30日
  • コメント:城崎は1400年もの歴史を持つという由緒正しい温泉で、外湯巡りで全湯を制覇したような気がするが余り定かではない。脊椎カリエスを病んだ作者が療養中のことを書いた志賀直哉の代表作「城の崎にて」の中には「風もないのに一枚の葉だけがヒラヒラヒラヒラ、同じリズムで動いていた」とあり、今も温泉街を大谿川に沿って歩くと、その桑の木が何を思うかのように立っている。
  • タイトル:岩手県岩手郡雫石町の小岩井農場の上丸牛舎
  • 撮影日:2003年7月20日
  • 掲載期間:2003年8月14日〜2003年8月23日
  • コメント:明治24年に農場が創業されて以来、岩手山の火山灰が厚く積もった原野を凄まじいまでの執念で今の姿に変えていった明治人の気骨に感動を覚える。宮沢賢治をして「すみやかなすみやかな万法流転のなかに小岩井のきれいな野はらや牧場の標本がいかにも確かに継起するといふことがどんなに新鮮な奇蹟だらう」と言わしめたその風景は圧巻である。ちなみに農場内に宮沢賢治の詩碑もあるので一見の価値あり。
  • タイトル:秋田県北秋田郡阿仁町の阿仁合駅
  • 撮影日:2003年7月19日
  • 掲載期間:2003年8月9日〜2003年8月14日
  • コメント:鷹巣〜角館間を秋田の内陸をぶち抜いてひた走る秋田内陸縦貫鉄道というそのままの名前の鉄道があり、阿仁合駅はその鉄道の中継駅である。近所(といっても結構山奥)に森吉スキー場なんかがあり、リゾートな場所をイメージするかも知れないが、かつて鉱山で開けた町である。鉄道自体は味わい深さがあるので一度乗る価値はあると思うが。
  • タイトル:青森県上北郡十和田湖町の奥入瀬渓流
  • 撮影日:2003年7月18日
  • 掲載期間:2003年8月4日〜2003年8月9日
  • コメント:奥入瀬渓流の味わい深さは道路から見下ろす位置に川が流れているのではなく、道路から手を伸ばせば水に触れることができるほど間近にあるところにつきる。先日からの雨で水流が多かったこともあって素晴らしいまでの自然の水芸を堪能する。