2004年2月

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    今月の日記タイトル一覧(クリックするとその日の日記へ飛びます)

  • 2月29日)「まったりとして、それでいて何もしない」
  • 2月28日)「温泉旅行」
  • 2月27日(金)「死刑判決」
  • 2月26日(木)「冷静に考えれば」
  • 2月25日(水)「人生デフレスパイラル」
  • 2月24日(火)「無事終了」
  • 2月23日(月)「つくば出張」
  • 2月22日)「いざ出張に」
  • 2月21日)「検索方法」
  • 2月20日(金)「廃液処理のお仕事」
  • 2月19日(木)「甦る銀行」
  • 2月18日(水)「オメガオス」
  • 2月17日(火)「長谷川京子のプロマイド」
  • 2月16日(月)「マウントポジション」
  • 2月15日)「牛乳風呂」
  • 2月14日)「気怠い土曜出勤」
  • 2月13日(金)「バレンタイン」
  • 2月12日(木)「一回休み」
  • 2月11日)「牛肉に纏わる話題」
  • 2月10日(火)「ワンダーフォーゲル」
  • 2月9日(月)「選択肢の少ない強み」
  • 2月8日)「どうでもいい一日」
  • 2月7日)「雪の城崎温泉」
  • 2月6日(金)「二つの祖国」
  • 2月5日(木)「だんだんゴージャスになるページ」
  • 2月4日(水)「結果報告」
  • 2月3日(火)「節分」
  • 2月2日(月)「検査とかいろいろ」
  • 2月1日)「株主優待活動」


  • 今月の日記
    2月29日)「まったりとして、それでいて何もしない」
    旅館の待合朝起きて朝風呂に浸かる。昨日今日の入浴で、体に硫黄のコーティングが為されたようで、歩いていてもそのにおいが判る程である。硫黄泉というのは湯が柔らかいために、普通の湯であれば到底入れない程熱い湯でも入ることができるという厄介な代物であり、ついつい湯あたりをしてしまうリスクがある。湯あたりの原因は硫黄にあるというのは間違いではないが、硫黄が全ての元凶であるとするのは間違いである。人間の三大欲求の一つである食欲は、ほどよい湯加減により惹起されるが、湯あたりしてひっくりがえり、飯が食いたくないという協調性のないメンバーを尻目に盛りだくさんの朝食に舌鼓を打ち飯を三杯も食べてしまう。旅館の茶碗が小さいからだという言い訳ももっともであるが、実際食が進むのは事実である。宿をチェックアウトし、ガラス工房を冷やかしつつ店先で強引に温泉饅頭を食わされたり、温泉卵を食べたりして時間を過ごす。西の河原温泉卵そのあと西の河原に出向き、賽の河原然としているが流れているのは実は温泉という荒涼とした景色を満喫する。この河原を流れる温泉はきっと掛け流しなのであろうと、そこに手を浸けたり中には飲むなどという凄まじい蛮行をしている旅行者が後を絶たないが、この流れ来る湯は上流の露天風呂の掛け流しであり、湯の花が本当に湯の花であるのかという素朴な疑問を差し挟むことは許容範囲である。今回の目的は、「何もしないでひたすら温泉を満喫」というところにあったので、この手の観光は実は好ましい物ではないし、ましてや隣にある片岡鶴太郎美術館に立ち寄るわけがない。昼過ぎにこの温泉郷を後にし、下界からはまたもやJRで上野へ。東京からは「いい日旅立ち」の音楽を奏でる500系のぞみで帰宅。なかなか何もしない旅行という物は達成できないものだ。戻る↑
    2月28日)「温泉旅行」
    特急草津水上本日より草津温泉に出かける。年に1度は家族で温泉へという不思議なスローガンのもと、各地の名湯を練り歩いているのであるが、今年は温泉の代名詞である草津温泉を選んでみた。幼少の砌にお馬さんパカパカで有名な近所の草津に温泉が湧いているのであろうかと思っていたのだが、標高1200mの高原都市には魅惑的なまでの湯煙が立ちこめていると言うことである。昨日より親は東京に出向いて兄夫婦と行動を共にしており、上野駅で待ち合わせと言うことでこちらも出かけることとした。伊丹空港には出発の25分前といういつもながらギリギリの到着であり、株主優待券を使いたいという至って気ままな理由で搭乗券購入カウンターの長蛇の列に並ぶ。並んですぐにそれとなくご用聞きに廻っている地上職のおねえちゃんにカードと株主優待券を差し出し、10時の飛行機の予約取ってるんですけどという殺し文句で長蛇の列をスルーして無事購入し、空いている手荷物検査場を通り抜けて機上の人となる。まもなく着陸態勢というときに自然と催したため厠に入れば、ベルト着用サインがでてしまい、席にお戻りくださいという珍しい警告灯を見つつ用事を済ませて席に戻る。和風旅館の佇まい露天風呂羽田からはモノレールで浜松町に出向き、貿易センタービルの一昔前の最先端たる者の見学に勤しむ。お洒落なデザインの公衆電話設置テーブルや、インフォメーションカウンターの必要以上な豪華さや、はめ殺しの光熱費がかさみそうな佇まいなど、どれを取っても重厚長大高度経済成長の雰囲気を今に伝える。そんな浜松町からは京浜東北線の快速で上野に出向き、地上駅の改札前で合流していざ草津へ。JR東日本の車両がしょぼいのことは疑いようがないが、2昔前の新快速(117系)並みのスペックなのに堂々と特急と言い放つところが素晴らしい。列車はこまめに駅にとまり、2時間半程掛けて長野原草津口駅に到着する。ここからはバスで草津温泉に向かい、無事到着。2ヶ月ぶりに見る湯畑は相変わらず湯が湧き放題であり、湯の花の生産に余念がない。宿に早速チェックインし、宿自慢の岩風呂なんかを堪能して風呂上がりに気分良く1杯やってから飯に取りかかる。飯は京「風」料理というだけあって、京料理を野暮に仕立てあげて量を五割増にしたという、典型的な「おしゃれ」な和風旅館の料理であった。夜10時に男湯と女湯が交換されるため、夜中に露天風呂を満喫して就寝。戻る↑
    2月27日(金)「死刑判決」
    麻原彰晃この判決が出ることは、おそらく日本人にとっては織り込み済みであったと考えられる。死刑が織り込み済みというのは、とてつもない権力を持った存在が意のままに人に死を与える場合を除き、極めて稀な例である。その適当な例として絶対王政の時代を思い浮かべる向きがあるだろうけど、江戸時代の厳罰による平和維持というのもこれに似たものであるし、極東軍事裁判という凡そ裁判とは言い切れない見せしめもこれに該当する。日本人が集団ヒステリーに罹り、「麻原に死を!」と叫んでいるように聞こえるところに譬えようのない不安を感じるのは僕だけではあるまい。確かに死刑以外には適当な刑はないと思えるし、判決文を聞いているときの被告の態度が舐めきっているということもあるし、「うちの息子は一瞬でぶち殺されたというのに、やつはのうのうと死ぬまで時間を稼いでけつかる」という遺族なんかもいる。でも、人間は事の重大性に気が付き、凡そ自分では抱えきれるべくもないことに気が付いたときに「笑うより他にない」という絶望的な気分になるのである。逮捕されたときに「自分がこれからどうなるのでしょうか?」と被告が警官に呟いたそうだが、これは「自分が死刑になることは判っている。ならばそれまで自分はどのようにして生きるべきなのか?」という事ではないかと思われる。この質問に対する回答は本人に準備できることはないだろうし、だからといって誰かが的確な答えをもっているわけではない。もし自分がそのような立場に置かれたら、「死んでどうにかなるものではないが、死なせてくれ」と言うだろうなあとは思うのだが。でも、刑が確定して執行されるまで死ぬことは許されないのであろう。捨て鉢になっている人と、生きようと思っている人に同じ刑を与えたところで、その重さはえらく違うような気がする。戻る↑
    2月26日(木)「冷静に考えれば」
    本日は会社が異様に慌ただしい。こういうときにテキパキと采配ができる人のことを仕事ができる人というのであろうが、人を慌ただしくさせているそのプロジェクトから最近外されたばかりなので、実力があろうと無かろうとそれを発揮する場面には出くわさない。まあ、化けの皮が剥がれないから良しとする。さて、そのプロジェクトの影響は自分には降りかからないだろうと思っていたら、替わった担当者がまだ良く事情を飲み込めていないということで前任者の僕にお鉢が回ってきたりする。おかげで上司が社長に弁明に行くときに使う資料を作らされることになり、昼飯を食べ損なう。ようやく一区切りついて食堂に出向き、独りごちていた所に同期がやってきてお互いに仕事の愚痴をこぼしたりする。よく考えると今週は出張で会社にいなかったから楽をしているように思われているのかも知れないが、仕事の拘束時間は従来よりも遥かに長いわけであり、なんだか理不尽なものを感じてしまう。戻る↑
    2月25日(水)「人生デフレスパイラル」
    先日、友人に妙な相談を持ちかけられ、ここ数日長電話が続いていた。現実味に乏しく、「事実は小説よりも奇なり」という話なのでなかなかコメントをするのは難しいのだが、基本的に相談というのはアドバイスをするものではなく、どっしりと構えて話を聞いてやることに尽きると考えているので話を聞く。どうも友人は不幸の連鎖にはまりこんでいるようで、「人生デフレスパイラル」と自分で言ってのける程である。この不幸の連鎖を断ち切るにはどうすればいいかという相談事なので、僕なりの意見をどうやら求めているらしい。よくよく考えれば、いつも同じ思考回路で生活をして不幸の連鎖に陥っているのだから、思考回路を変えるというのが連鎖を断ち切る方法としては適切であるとまでは考えられた。でも、具体的にどういう風に思考回路を変えるのかについてはアドバイスすることができる程人間が練れていないのでそれ以上はコメントできなかったりする。友人の不幸の連鎖は、そんな今後の人生の展開を左右する重要な相談をする相手が僕しかいないという所に端的にあらわされているような気がしてどうしようもない。戻る↑
    2月24日(火)「無事終了」
    とんかつ和幸昨日今日とつくばに出張であった。つくばから家に戻るには5時間ほどかかるということなので、暇な部署であれば昼過ぎにつくばを出ても文句を言われないらしい。不幸にして僕の部署は多忙であるため、いくら早くても4時頃まではつくばで仕事をしなければならないらしい。秋葉原で見かけたつくばエキスプレスができてしまった暁には、多分その分だけ仕事をする時間が増えてしまうのであろう。交通の利便性が人を不幸にしている縮図が伺える話である。そんなこんなで4時過ぎに会社を出て土浦へ向かう。土浦へ向かうタクシーの中でふと財布の中身の乏しさに気が付き、カードが使えないタクシーであることも手伝って社内で地図とにらめっこしながら駅前の郵便局探しに奔走したりする。土浦からは疲れているのでフレッシュひたちにでも乗って帰ろうかとみどりの窓口に行けば、ちょうど行ってしまったところであり普通列車の方が速いということで大人しく普通列車に乗車する。荒川沖辺りですでに記憶が飛び、次に目が覚めたのは日暮里であった。見事までの熟睡で眠気が覚め、東京駅の大丸で和幸のカツ丼を買い込んで新幹線に乗り込む。東京駅の大丸の地下にある和幸は、新幹線の車内販売員をしていたころから御用達としていたのだが、どうもこの店は今月いっぱいで撤収されるらしい。東京でまともなものが適正な価格で食べられるという選択肢が一つ減ってしまったことを寂しく思いながら、帰りの車内では宴会モード全開になりへべれけに酔っぱらって帰宅。戻る↑
    2月23日(月)「つくば出張」
    つくばにある会社の部署は、去年まで一緒に仕事をしていたという部署なので、今年の新入社員を除き全員が顔見知りである。ということで本日はこの部署で仕事をすることとなった。仕事の内容は説明するのが難しいところではあるが、抗ヒスタミン薬を飲まないとこの仕事ができないという体になってしまっている僕としては何げに辛い仕事である。しかしながら会社でこの仕事ができるという人間が僕しかいないという随分と悲しい話があるため引き受けたという訳なのだけど、その実情はつくばの部署を見に来たというかなり物見遊山モードだったりする。まあ、そんなことがなければこういう結構な体験もできないなというわけで本日は割と早めに会社を後にする。友人と近所の韓国家庭料理屋に出向き、めちゃくちゃ上手い参鶏湯や石焼きビビンパやチヂミを頂いて大変満足する。おまけに似非韓国料理屋にありがちな有料キムチではなく、自家製無料キムチを大量にいただき、帰りに韓国海苔まで土産にいただいて満足する。ホテルに戻ると国道MLの友人が来て、一緒に職場訪問をしたり、筑波山まで出かけて満天の空を堪能する。満天の星がこぼれそうな夜空は即ち明朝の厳しい冷え込みを暗示しており、かなり寒さに震えながら宿に戻る。戻る↑
    2月22日)「いざ出張に」
    月曜の朝から出張でつくばに出向くこととなったので、前日入りしろという休みをないがしろにされる事となったのだが、ならば早い目に行って遊ぼうという心の中のバーター取引を行い、昼過ぎに自宅を出て車中の人となる。新幹線の車内ではまったりうとうとと過ごし、久しぶりに秋葉原に足をのばす。秋葉原の駅はつくばエクスプレスなどという不思議な鉄道の開通に向け準備に余念がないが、電気街へのゲートウェイであるがゆえにセーラ服&三つ編み&めがねっこというどう考えてもコスプレとしか思えないおねえちゃんがビラを撒いていたりするところに目がいってしまう。めがねっこについて熱い語りを展開しているページがあるが、結論から言えば仲間由紀恵に萌えているだけである、と言い切るのはちょっと乱暴かなと思うが、どうも自分と同じ臭いを感じ取ってしまうページである。秋葉原という街がコアな電気屋から何でもありの巣窟と化していることを目の当たりにして兄と合流し、上野で焼肉に舌鼓を打つ。うまい肉を堪能してフレッシュひたちに乗り、土浦からは友人の車でつくばの宿に到着。宿はインターネット無料接続と言うことを条件に決めたといういかにも自分らしい採用基準であり、持ち込んだ酒の飲みながら風呂に入る。明日からの仕事に備えて本日は英気を養うということでさっさと寝る。戻る↑
    2月21日)「検索方法」
    最近、仕事でも日常生活でもインターネット上での調査を行うことにより問題を解決することが多い。会社ではもっぱら文献検索や公開されている文書の検索を行うのであるが、日常生活ではもっぱら検索サイトでキーワード検索を掛ける。目的の情報を入手するだけに止まらず、更に余計な知識まで入手して、その結果無駄な知識の泉に追加されるということはよくあることである。世の中の人もそのような検索方法をしているようで、僕のサイトに様々なキーワード検索を掛けてやってくる人が後を絶たない。不思議なキーワードを挙げてみると、「うののさららのひめみこ」「にせ藤原山」「下條アトム」「初生雛鑑別師」「日本クレセント」「カラシニコフAK47」「共産主義者同盟赤軍派赤軍中央軍」「ちゃんこ風スープどすこい」とまるで脈絡がない。検索してきた人は全て別人だろうから、そんなものに脈絡があるはずがない。むしろこのキーワード全てに反応するページを作っていること自体が問題なのであろう。溜まっていた日記を書き上げ、昼からは急遽親から「梅を見に行きたい」と言われて月ヶ瀬梅林へ。春の訪れはまだまだであるようで、つぼみがふくらみ始めた程度であった。こんなに暖かく春うららな陽気であったためかミツバチによる受粉活動が盛んに行われており、写真を撮っては見たもののどれもこれもピンぼけで使い物にならない代物だったので今回は非公開にしてみた。戻る↑
    2月20日(金)「廃液処理のお仕事」
    Radio Isotope会社ではデスクワークしかやらないという部署に配属になっているが、隣の部署では日夜実験に勤しんでいるわけであり、実験の後始末だけは当番制で僕にも廻ってくる。今週は焼却炉の冷却水処理という不思議な仕事が回ってきた。冷却水なんか適当に捨てれば良いのにと思う向きもあるが、焼却炉で日々燃やされている物質が放射性同位体である以上、冷却水もそれなりの手続きに基づいて処理されねばならないということなのであろう。原子力発電所の冷却水を一般人は「放射能物質が入っているに違いない」と信じて疑わないのは決して間違いではなく、それなりに含まれているのは事実である。しかしながら、その線量は地球上で日々被曝している量に比べると遥かに少なく、通常の操作が行われている限りでは全く影響がないのである。原子力発電所の冷却水で問題なのは冷却水の熱が原因で大量発生するクラゲであると思われるのだが。戻る↑
    2月19日(木)「甦る銀行」
    新生銀行日本の金融と保険業界には「郵便局」というガリバーが存在する。かつてはデューク・エイセス、大地真央がCMに出演し、現在何の因果か長谷川京子がCMに出演している保険業界の雄である日本生命をしても「かんぽ」には勝つ事はできないし、みずほや東京三菱をしても「ゆうちょ」には勝てない。そのような不思議な構造を取る日本で「特定の目的を持つ銀行」という存在があり、そのうちの一つである「長銀」が破綻したのは前世紀の事である。といっても5年前であるが。その銀行の債権を日本の銀行に任せようとしたが、「すいません、一杯一杯です」と泣きが入り、外資系のファンドに任せたところ本日ようやく株式市場に復活したのが新生銀行である。Audrey Hepburnの長銀テレカ新生銀行の売りである「どこで下ろしても手数料はかかりません」という戦略は個人的には当たりだと思うが、どうも世間の人は手数料を払う事に躊躇いがいっこうにないらしく、「お金が下ろせて良かった」ということしか思わないらしい。自分がわざわざその銀行に金を預けてやっているというのに、そのお金をおろすときに金がかかるとはなんたる事か、と思っている僕にとっては手数料無料は魅力的なサービスである。ということでそんな僕がこれまた手数料がかからないシティバンク銀行に口座をもっているのは当然である。しかし、長銀の業務内容は今となっては必要なくなりつつあるため、新生銀行は市井の銀行として復活を遂げたのであるが、もとよりそのスタンスをもっていたならば、どっかの内資系銀行に吸収合併されるだけで事は足りていたのでは無かろうか?政府主導で作られた長銀の本来の目的が薄れつつあったときに、つまり破綻する前に進路転換をすればこのような問題は起こらなかったという気がしてたまらんのである。本日の復活劇を見てそのことをどれだけの人が考えたのだろう?戻る↑
    2月18日(水)「オメガオス」
    毛穴のない浜崎あゆみがCM出演しているサントリーの缶コーヒーBOSSは、イメージとしては「BOSS→しぶい男→苦みのある大人のコーヒー」というものを想定しているらしい。ボスといえば、2回だけ電話にでて、最後にたばこを吸うだけで他のどの出演者よりもたくさんギャラをもらっていた石原裕次郎@太陽にほえろ!をイメージしてしまうのは僕の年齢の為せる業であろう。斯くもボスという言葉は日本人にとっては馴染みのある言葉であり、動物園の猿山の頂点に立つオスザルをボスザルと呼ぶ事も宜なるかなである。しかしながら、霊長類研究をしている仲間内の業界用語では、俗称ボスザルをアルファーオスと呼んでいるらしい。多分ボスザルの一つ下の食らいに相当する中ボスザルが3匹いたら「ベータ1オス」「ベータ2オス」「ベータ3オス」などというのであろうか。という事は、地球上でサルが滅亡の危機にありオスがそいつ1匹しかいなくても、雌ザルは種の保存のために生殖活動に励むことを拒んでしまうくらいいけてないサルの事はさしずめ「オメガオス」という事になるのかと。「サル」を「人」と置き換えると身につまされる話である。戻る↑
    2月17日(火)「長谷川京子のプロマイド」
    長谷川京子@税務署今年も確定申告の季節がやってきたようである。街には長谷川京子のプロマイドが溢れ、今年「も」自分で申告しますというからには去年も自分で申告したというわけで、多忙な中でも国民の義務を果たすべく申告に来ているというから素晴らしい事である。今年も申請には自分で行ったらしく、番記者が待ち構えていたということからも長谷川京子の人気がいかに高いかを物語っている。自分で申告に出かけるというのも素晴らしいし、常に国民の注目を集めている大女優であるがゆえに常に大量のテレビカメラを引き連れなければならないとはお仕事ご苦労様である。しかも、一納税者として「福祉に使って欲しい」などと国政にまで口を出す大物ぶりは生半可な女優ではない。しかも、自分のプロマイドの前で申告用紙を提出しているのに、プロマイドと本物の顔が随分と違うように見えてしまうというマジックまで惜しげもなく披露する所なんかはまさしくただ者ではない何かがある。さて、虚構に満ちあふれた本日の日記をまとめると、伊東美咲の賞味期限はいつだろうか?ということである。ながけりゃいいってもんじゃない。戻る↑
    2月16日(月)「マウントポジション」
    休んだのか休んでいないのか曖昧なまま今週もはじまってしまう。今のご時世を反映してか、「サービス残業禁止」を会社は謳っている。ということは働いた分は全て申請するのか?となろうものだが、「残業の上限はxxです」という仕切りが入っている。そのくせ仕事は以前にも増して増えているというから、きっとサービス残業を風呂敷残業にシフトするように求めているのであろう。そんな雰囲気を反映してか、会社では人間関係がうまく行かないという理由でうつ病になる人が多いらしく、大きな問題となっているらしい。僕は仕事という目的のために手段は選ばないことにしているので、仕事を完遂させるために人の手を患わせる事はそれほど厭わないし、逆に頼まれたら断るつもりもない。仕事を引き受けてもらいやすくするために人間関係を構築するというのではなく、仕事を通して会社での人間関係は構築されるものだと思っているので、会社での人間関係に悩むというのは僕にとっては多分に理解の範疇を越えている。まあ、僕がこんな事を言ってのけられるのは会社全体がどうであるにせよ、今の部署が仕事がきつくても居心地が良いからに他ならないのであるが。帰宅して今週もアイスホッケードラマを観る。一緒に観ていた親が「アイスホッケーのタマ(おそらくパックのこと)は昔鉛でできとったんや」という不思議なガセネタを披露し始める。昔親父が図面を書いていたときに四隅に鉄製の製図用重しを乗せていたのだが、アイスホッケーのパックはあれよりも一回り大きいはずである。おまけに鉛だから鉄より比重が大きいので、そんな思いものをスティックでひっぱたくのはあまり現実的ではないと思いつつ、野島作品の真骨頂であるマウントポジションにある母性を堪能する。それにしてもエリートとの対立とか、騙すつもりはないけど騙されるとか、寝たあとで彼氏が戻ってくるとかワンパターンが過ぎる。もちろんクイーンの「Born to Love」が主題歌などというのもワンパターンに含まれている。でもつい観てしまうところが野島伸司なのだろう。戻る↑
    2月15日)「牛乳風呂」
    牛乳風呂@グリーンパーク大内山飯高で目を覚まし、まずは国道422号の宮川末端を目指す。途中で手掘りのトンネルが崩落の危険ありということで通行止めになっており、迂回を余儀なくされる。更に宮川末端の手前から宮川ダム湖畔経由で海山に抜ける県道が通行止めなので大回りをして千石越林道経由で大内山村にはいる。一旦紀伊長島まで出向いた後に錦峠経由で大内山村に戻り、グリーンパーク大内山なる施設に出向き、牛乳風呂を体験する。オーストリア=ハンガリー帝国皇妃エリザベートが己の美貌をキープするべくご執心だったという牛乳風呂は、年頃のおねえちゃんのハートを鷲掴みであるようで、壁を隔てた隣の浴槽は「わー」「すごーい」「しんじらんない」という貧困なる語彙で喜びの丈を表現する女性が大量にいたが、こちとらおっさんと向かい合っても楽しみが沸き上がろう筈がない。牛乳風呂は湯にどれだけ牛乳をブレンドするのが最適解なのであろうかとしばし思考するが、思考の妨げとなる恐るべき牛乳の臭みが鼻を突き、どうやらこの臭いの許容範囲一杯一杯が最適解なのであろうと結論を出すに至る。きっとエリザベートは美肌のためにこれよりも濃い牛乳風呂にシンクロナイズドスイミングの洗濯ばさみでも付けて入っていたのであろうと勝手に想像を巡らす。J-T010正宮の前の衝立そういえばボーダフォンの携帯の電池が激しくへたっていることを思い出し、幾度と無く近所の店で「東海地区で機種変して頂かないと」とにべもなくはねつけられた恨みを晴らすべく、ボーダフォンショップへと向かう。携帯に何を望むかという問いに「辞書が賢いやつ」という至って簡単な返答をし、ものの15分で機種変は完了し、気が付けば手元には魂を抜かれたJ-SA04と、新たに命を宿らせたJ-T010があった。この手早い機種変は対応してくれたおねえちゃんがプロだったのがその原因である事は疑いようがないが、「お客様、実は今月から機種変更はご自宅の近くでもできるようになりました」という言わなくても良い一言を言うところだけはまだまだだと思うが。機種変を済ませたので、あとは何するかなあとぼけっと考えていたら、そういえば豊受大神宮(外宮)にはまだ行った事がなかったなあと思い立ち、建国記念日が過ぎたばかりという結構間抜けなタイミングで参拝を済ませる。正宮の前にある衝立が撮影禁止のためにあるという新たな発見をし、皇宮警察のおっさんに道を聞いて内宮とは違う味わい深さを満喫する。その後は大人しく高速を使って関まで行き、その後はおきまりのコースで帰宅。帰宅して眉間に皺を寄せるだけの中居君とか、そこまで燃えなくてもいいんじゃないですか永井君というツッコミを入れつつ、松本清張の傑作をダメダメの駄作に変えてしまう見事な手法を堪能して寝る。戻る↑
    2月14日)「気怠い土曜出勤」
    週休二日制ではなく、週勤五日制をとる会社に勤めている以上、建国記念日があれば土曜日は出勤日である。会社に来ている人数がいつもの2/3程度なので、かかってくる電話も少なければかける電話も少なく、仕事場は静かである。おまけに本日は定時に帰ることがある意味既得権となっており、今日のために休みを取るのはなんだかもったいない気がしてくる。と言う事で本日は定時ダッシュを決め、久しぶりに物欲を奮い立たせるべくヨドバシ梅田に出かけてみる事とした。世界で三人しかいない毛穴のない人間である浜崎あゆみ(あと二人は叶姉妹)のCMでお馴染みになっている某社のデジカメを触ってみたのだが、僕の結論は「このデジカメは電話がかけられない最新の携帯電話」であり、必要性を感じない。車などという大きい買い物をしてしまったからであろうか、最近の物欲の低下が激しい。しかしながら、魅力のないものを前にして沸き上がるものはなく大人しく店を後にする。帰宅して地図を眺めていたら紀伊半島の一部がまだ未走であったことを思い出し、夜から出かける事とする。真夜中の仁柿峠を越えて本日は道の駅飯高で没する。戻る↑
    2月13日(金)「バレンタイン」
    「13日の金曜日」から連想するものは、高校時代の美術教師である。ジェイソンがチェーンソーをもって破壊しまくる映画を観て、「俺もチェーンソーで作品を作ってみたい」と思い立って買いに出かけたという話を聞き、やつに狂気が潜んでいる事をそのときに嗅ぎ取ったのは僕が敏感であることを証明しているのではなく、適当に鈍感ではなかったという証明にはなっているのだろう。体調は回復傾向にあるため、大人しく会社に向かう。昨日休んでいたため仕事が溜まっていたので、それを片づけていたら結構遅くなってしまった。本来であれば明日から休みであるため、今晩当たりからいそいそと出かけようものであるが、明日は土曜出勤である。しかしまあ明日は休む人が結構いるので、1日早いが会社ではチョコの配布が執り行われ、僕の手元にも無事配給された。「菓子屋の陰謀」「俺はチョコが嫌い」「ホワイトデーのお返しがめんどくさい」ということを言う人がいる。いずれもごもっともと思うところがないわけではないが、最後の一つは明らかに間違いであろう。最後の言い分はバレンタインデーを批判しているのではなく、人付き合いを拒絶しているのである。戻る↑
    2月12日(木)「一回休み」
    はやて朝起きると胃が猛烈に痛く、飯を食うどころの騒ぎではない。今年の風邪は腹に来るという事なので、風邪の前兆と捉えて本日は早めの休息という事で休む事にする。腹が痛いと眠りも浅く、体が疲れているのに眠らせてくれないという状況で生あくびを繰り返す。ようやく昼過ぎになって小康状態になったので、起きて騙し騙し腹に食べ物を少しずつ納める。昼過ぎからまた寝入り、夕方になってようやく落ち着いたので布団から出て活動を再開させる。JR東日本が時速360kmで営業運転する新幹線を開発するということを言い出したが、どうもこれは青森までの客をゲットしようと言う目論見らしい。たしかにこの速さを実現できれば、東京青森間は飛行機ではなく新幹線の方が速いという事になる。でも「そこまで必要なのか?」というツッコミは出されるだろう。現状を鑑みればおそらく「必要ない」と思う人が多いかも知れない。しかしながら、20年前に7時間一杯一杯かかっていた東京博多を5時間で新幹線が結ぶ事を誰が予想したであろうか。そして5時間で行く事が可能となった今になって「7時間かかっても全然問題ないよ」と言い切れる人はどれだけいるのだろうか?新幹線を利用するほとんどの人にとっては東京博多間は5時間だということはすでに既成概念となっているのではないだろうか。常識や既成概念なんていうものは、現実の前にはもろくも崩れ去るものである。ということで、現在の技術を持ってすれば不可能ではないので是非とも頑張って欲しいところである。実現した後で東京青森間に飛行機を選ぶか新幹線を選ぶかは消費者が決めればいい話である。ただ、消費者に選択肢を与えることなく飛行機が撤退している可能性が極めて高いのであるが。戻る↑
    2月11日)「牛肉に纏わる話題」
    吉野家米国産牛肉が供給されなくなったため、牛丼の販売をやめるという事態になった。おかげでネットオークションでは牛丼のレトルトパックの取引価格が高騰しているらしい。こんな事ならばANAの通販で買い溜めしておけば一儲けできたのにと思う。さて、米国産牛肉に纏わる疑問と自分なりの回答をいくつか。まず、本日まで供されていた牛肉はBSEに感染していない事を検査したわけではなく、これまでの牛丼を安全であると言い切る事はできないわけである。なのに問題なしとして販売が為されており、感染した牛が見つかった瞬間に輸入が停止されるというのは対応として整合性が取れていない。本当にBSEの事を懸念しているのであれば、発覚した時点で在庫も含め即販売停止にするのではないだろうか?次に、そもそも牛丼で使う肉の部位はBSE感染した牛であっても安全なものであると聞いている。なのになぜ輸入を停止したのか?この疑問に対しては「アメリカの屠畜場で安全部位と危険部位を丁寧に分離しているなんて事をやっているはずがない」という回答に凄く信憑性を感じる今日この頃である。次に、日本でBSE感染が話題になったときに、アメリカが「全頭検査しろやゴルァ」と言ったくせに、今回日本が「全頭検査していただけないでしょうか」と言うと「危なそうなんだけやったら十分なんじゃゴルァ」と返すところが納得がいかない。これについての回答は二つあり、ジャイアニズム国家の対応なんかそんなもんであるというのと、アメリカ人に全頭検査なんかできるわけがないという現実的な問題があるという事が考えられる。戻る↑
    2月10日(火)「ワンダーフォーゲル」
    文藝春秋ワンダーフォーゲル部というのはどこの大学にもあるのだが、実際そこで何が行われているかは不明である。新聞を賑わす時は、集団リンチとか、遭難とか、一気飲み強要とかあまり喜ばしくない事ばかりであり、きっとワンダーフォーゲル部を悪の巣窟みたいに思っている人もいるのではないかと勝手に妄想する。ワンダーフォーゲルとはドイツ語で「渡り鳥」ということらしく、季節と共に野山を駆けめぐるという事を目的としたグループであるらしい。まあ、今回は無事救出されたので良しとするべきであろうが、もう少しご利用は計画的に。さて、別に「蹴りたい背中」と「蛇にピアス」を読みたくなったわけでもないのだが、本屋で平積みされているハードカバー版がそれぞれ結構な値段だというのに、二冊分がまとめて一冊で、しかも一冊分よりも安いという事なので柄にもなく文藝春秋なんかを買ってみた。以前に文藝春秋を買ったのは江藤淳追悼の号で、「買ってはいけないは買ってはいけない」という寄稿があった時だった記憶がある。ちなみに、買ってはみたものの、この両作品を読むかどうかはまだ未定。まあ、読んでいて損はないであろうが、石原慎太郎のつまらん批評は読みたくないものであるが。戻る↑
    2月9日(月)「選択肢の少ない強み」
    水曜日が建国記念日であるため、土曜出勤があるというテンションが上がらない事甚だしい展開である。仕事場のパソコンの壁紙をこっそりいじっているのだが、いきなり「奥入瀬か、ええなあ」と言われてしまい、なんですぐに判ったんだろうかと随分と不思議に思ってしまう。言い当てた人曰く「川がこんな近くに流れているのは日本広しと言えど奥入瀬だけや」ということで、当てずっぽうで言ったら当たりだったということらしく、一瞬すげーと思っただけでへぇとなる。長時間座ると腰が痛くなるため残業も程々に帰宅。出演者の背景を順番に暴き終わり、ようやくドラマプライドは次なるステージに進む事が感じ取れたのでこれからの展開が楽しみである。本日は仕事に追われていたので、あまりネタが無いというのが辛い。仕事のネタは極力書きたくないからなあ。戻る↑
    2月8日)「どうでもいい一日」
    どうも最近いくらでも眠れるという困った症状が出ているらしく、昼近くまで眠ってしまう。ようやく起き出して郵便局へと向かう。4ヶ月程前になるのだろうけど、出身大学から訳の判らない振り込みがなされていたらしいが、通帳の記帳に行かないもので、「間違えて振り込んでしまいました」という連絡が2週間程前にあるまで気がつかなかったりすることがあった。そんでもって記帳してみたら確かに身に覚えのない振り込みがなされており、対応した大学の事務員曰く「間違えて振り込んだんじゃ返せやゴルァ」という随分と高飛車なので大人しく現金書留で返却する事とした。もちろん郵送料と現金書留封筒代はそこから差し引いたのは言うまでもない。一仕事終え、かつてゴルフの打ちっ放し場だったところにできた近所のホームセンターに出かけ、是非とも車の備品に欲しいなあと思う物を品定めするが大人しく電池だけ買って帰宅。なんて薄い一日を過ごしたのだろうと自分に問いかけつつ、砂の器を見ながら「亀嵩駅には給水塔なんかねえよ」とツッコミを入れる。ちなみに本当の亀嵩駅を撮影に利用しなかった理由は、駅が手狭なのと駅舎の中にこれでもかと言うぐらいかつて映画で撮影された時の写真が陳列されているからであろう。詳しくは2003年6月15日の日記を参照の事。戻る↑
    2月7日)「雪の城崎温泉」
    辰鼓楼@出石水曜日に「椎間板ヘルニアです」と宣言されてしまい、これまでのように自由奔放にどっかに出かけるというのは自粛せねばならなくなった。それでもやはりどっかに出かけたいわけであり、さて今週末はどうするべえかと昨晩考えていたところ、親が「カニを食いに行きたい」と言い出した。ついでに温泉も、と言う事である。鴻の湯@城崎ならば日帰りでその辺が全部満喫できるところはどこかということを5秒程調査し、昼飯は出石そば、その後城崎温泉、夕方香住でカニ食って帰るというまるで絵に描いたような冬の日本海堪能プランを親に示したところ一発了解となった。ということで、まずは出石を目指す。出石で皿そばを食い、雪の辰鼓楼を眺める。その後では城崎に出かけるかと車を進めると、豊岡から先は路面が冠雪および凍結で前の方でピロピロ回転灯が光っており、慣れぬ雪道で事故を起こしている模様。そのおかげで豊岡から予想外に時間を食って城崎に到着。鴻の湯で雪見の露天風呂と洒落込み、風呂上がりのコーヒー牛乳で喉を潤す。更に車を雪深い香住へと進め、カニを食べて満足し帰宅する。親は、車で雪道を走るという事が初めてであったらしくえらく感動していたが、まあ今月末に出かける草津温泉に対する心の準備ができたであろうとそれなりの成果もあったと思う次第。役所広司のあさま山荘のビデオを見せつつ「行くのはあさま山荘事件と同じ日だよ」「あさま山荘よりも草津温泉は標高が高いよ」という言葉を100回言うよりもプチ体験として雪にまみれる方が良かったのではないかと。戻る↑
    2月6日(金)「二つの祖国」
    会社の行き帰りに山崎豊子の「二つの祖国」を読んでいる。NHKの大河ドラマでは「山河燃ゆ」というタイトルを付け日系2世の悲哀を描いた物であったが、当時小学生であった僕には理解できる代物ではなく、クイズ面白ゼミナールを見終わったとは部屋に戻ってゴロゴロしていた記憶がある。そんな薄っぺらな思い出しかない小説であるが、やはりこてこてな味わい深い小説である。もちろんこの小説はある実在する人をモチーフに描いたもので、東京軍事裁判で連合国側の言語裁定官(モニター)のチーフとして活躍した日系二世の伊丹明氏が主人公の天羽賢治であることは有名である。小説では主人公天羽賢治の妻エミーは、アメリカで生まれ育った自由奔放な女性として描かれているが、実際の妻はこれとはまったく正反対の典型的な日本女性であるとこらへんが山崎豊子らしいと言えばらしいところである。きっと井本椰子という存在をクローズアップさせて話を面白くするために立てたプロットであろうが、それでいて小説に違和感を感じさせないのはさすがと言うべきか。それにしても小説が味わい深いから大河ドラマも味わい深い事になっており、天皇陛下を演じた高橋昌也氏はノークレジットであったとか、いろいろとこぼれる話も味わい深い。白い巨塔とはえらい違いである。戻る↑
    2月5日(木)「だんだんゴージャスになるページ」
    かつてはテキスト重視で軽いページ作りを心がけていたはずであったが、いつの間にか写真が増えてゴージャスになり、文章も濃くなってきたような気がする自分のサイトであるが、本日は更に画像掲示板などという物まで増やしてしまった。ゴージャス路線というのは後に戻れない物があり、気が付くとサーバ容量との相談になるとこらへんが実は一番の課題である。まあ、今の時点ではそんな心配はまだまだ先の事であるが。とりあえず画像掲示板に自分で一つ目の投稿は済ませておいたのであるが、さて次に誰が書き込んでくれるんだろうかと期待せずに待ってみる事にする。積極的に宣伝はしないでおくつもりであるが、誰も気が付かなければそれも哀愁である。帰宅して「エースをねらえ」でも見ようかと思ったが親がテレビを見ていたので見る気力が失せこっちを見ていたりする。そのあと白い巨塔を見て寝る。戻る↑
    2月4日(水)「結果報告」
    昼から病院に出向き、先日の結果を聞かせて貰おうという事になる。3時に予約を入れていたのであるが、待合室はクーデターが起こったときの空港の待合室よろしく混雑しようやく順番が回ってきたのは終業のチャイムが鳴り響いた5時を過ぎていたりする。ようやく順番が来て診察室に入ったところ、先日撮影した輪切りの写真を見せられ、「椎間板ヘルニアですねえ」と言われてしまう。まあ、そこまで症状が悪くないので様子を見ましょうという事なのであるが再発したということで些かへこみ気味。その後久しぶりに大学の研究室に顔を出し、後輩と最近時計台の下にできたという飯屋に行き、先輩ヅラして飯を奢って帰宅。大学が綺麗になり、自分がかつていた部屋は跡形もなくなっているから、なんだか母校という気がしなくなってきた。これで後輩が卒業するとますます縁遠くなるのだろう。時の流れは冷酷だなあと思うが、その分思い出は心の内に留めておけるのかも知れない。戻る↑
    2月3日(火)「節分」
    コンビニエンスストア業界を筆頭に、近年流通業界では関西ローカルな風習であった節分の「巻きずし丸かぶり」を全国に広めようと余念がない。何かしら物を売りつけるイベントというのが必要であり、そのためには節分すら利用するのである。なんと節操のない事かと思わないわけではないが、約10日後に控えているイベントに比べれば可愛い物である。今年の恵方をどのようにして決めるのかは定かではないが、今年も無言で丸かぶりを行う。丸かぶりをするといつも胸がつかえてしまうが、無言を通さねばならないのでじっと我慢の子である。ようやく食べ終わると何か一心地ついてそれでもうお腹一杯だったりする。きっと「よーしパパ鬼役やっちゃうぞ」というお父さんが手加減を知らない子供に豆を投げつけられてちょっと本気で怒ってしまい「パパが鬼になった〜」と子供が泣き出すという微笑ましい光景が繰り広げられているのだろうと思いつつ本日は熟睡。戻る↑
    2月2日(月)「検査とかいろいろ」
    週初めの気怠い雰囲気は全くなく、気持ちよく朝寝をする。本日は昼前から病院に行く事が決まっており、年休を取った。どうも病院では腰の具合を見るために体を輪切りにしてみようと考えているようで、本日体をぶった切った写真を撮られに出向いた。病院の駐車場が混んでいて入るのに時間がかかり、予約した時間に間に合わず後回しにされて会計が混んでいたという事で当初より1時間程遅れて帰宅したという相変わらずなし崩し的にずるずる行ってしまう自分にやりきれなさを感じる。帰宅したら審査を頼みもしていないのに「仮審査を通過しました」という消費者金融からの通知が届いていた。住所の間違い方が先日の「最終通告書」と同じなのでもととなったデータベースは同じなのではないかと思う次第。プライドを見ていて思った事。野島伸司の作品では必ず出てくる気がするが、そんな古風な女もいなければ、スポーツマンだけが熱い心の持ち主で街のならず者はみんな情けない奴だというわけではない。戻る↑
    2月1日)「株主優待活動」
    柴咲コウ?@着信アリ心地よく宿で目を覚まし、最上階の展望大浴場から品川沖を臨み、酔いを覚ましつつまったりと長湯する。チェックアウトし、朝飯を食べながら一人作戦会議を執り行う。本日は株主優待を利用しようという不思議なプランを実行する事とした。上野まで京浜東北線を利用し、映画の中身を勘違いしそうな程ホラーである映画館の看板を眺め、京成で佐倉へと向かう。佐倉は関西人にとって馴染みが薄く、どこにでもある地方都市だと思っていたのだがそうではない事を思い知らされる。元祖世界のガンジーラーメン@佐倉まずは無料のシャトルバスに乗るべくフリーダイヤルで説明を聞いたとおりシロタカメラの前にあるバス停に向かう。シロタカメラの隣には国立民族博物館用の土産店などという不思議な店があったが中を覗く事はなかった。これはべつに好奇心が薄れた事が原因ではなく、道路の向かい側にある「元祖世界のガンジーラーメン」という地方都市の駅前には馴染みそうもないラーメン屋のインパクトがそれを上回っていたからに他ならない。あとでこの店について説明されているページを見た限りでは、不思議な名前のメニューがこれでもかと羅列されているそうで、これは是非とも一度で向かわなければならないと心に決めた次第。しかも奇を衒った割にはラーメンは極めてオーソドックスだというからそれもまた良しである。関西人にとって千葉島とは、成田空港と東京ネズミーランド以外は知られておらず、観光地としてもそれほどアピールしていないように思われる。しかしながら、僕にとっては興味が惹かれる未開の地であり、今後ますます調査が必要となる事を本日ガンジーラーメンで確信したのである。さて、決意を新たにした頃、ちょうどシャトルバスがやってきた。前には「大日本インキ化学株式会社」と書かれているが、あまり気にせずに乗り込む。バスは30分程走り、原生林が広がる郊外の地に到着した。川村記念美術館本日の株主優待活動その1である「川村記念美術館」である。広い敷地に手つかずの原生林が生い茂り、人工の池では噴水が水芸を繰り広げ、先日瀕死の重傷から恢復したコブハクチョウが悠々と泳いでいる。美術館にこんなにゆったりしたスペースを割いていると勘違いしていたのだが、この敷地は大日本インキ化学の中央研究所と社員用のスポーツ施設がメインであり、美術館はその片隅を間借りしているというのが現実である。館内で撮影は禁止と明記されており、しかも触れてはいけないとかしゃべってはいけないというから、学芸員のおねえちゃんの写真を撮るとか楽しくお話をするとかという野望は消え去り、しぶしぶ芸術鑑賞を楽しむ。マムシ注意@川村記念美術館自然保護区域しかしながら、自然に抱かれたこの美術館は野性味溢れるものであり、マムシ注意などという美術館とはかけ離れた注意書きなどもあった。バスで駅に戻り、成田空港へと向かう。空港の駅ではいきなり警官にパスポートの提示を求められ、旅行なのに持ってないことを訝しがられる。仕方なく運転免許証を提示したところ、空港第二ビルの駅で降りないと駄目だったんですよと不必要に親切に対応してくれる。本日乗る飛行機は第2ターミナルからだという事ぐらいは判っているが、本日成田に出向いた理由は、第1ターミナルにある散髪屋で散髪をするという事に尽きるのである。思えば2年前の羽田で散髪をして以来、ようやくこの日を迎える事ができたのである。警官にこんな崇高な感情を理解しろという方が土台無理であるが、まずは散髪屋に向かう。ところが店のオヤジ曰く、予約の客がいるのであと小一時間は手が離せないという。仕方がないので警官の紹介してくれたターミナル間のシャトルバスに乗り、先に搭乗手続きを済ませてしまう。ポケモンジェットもちろん株主優待券を使い半額でである。手続きを済ませて散髪屋に戻ったところ、ちょうど手が空いたという事で散髪がはじまる。長きに亘り旅人の髪を切り続けたオヤジとのトークは味わい深く、散髪の醍醐味である世間話を堪能する。散髪を終え、めでたく国内の空港にある散髪屋は全て制覇した事となる。第2ターミナルに戻って手荷物検査を受け、これまた呼び出されるまで搭乗口に出向かないのだが、成田の国内便はバスで地上のタラップまで運ばれ、そこから乗り込むため、バスに乗り遅れると自分専用のバスが仕立てられるというちょっと目立ちすぎる事があるので呼び出されたら早速出向いた次第。機材は成田便ならではのテクノジャンボであり、ポケモンの絵が描かれていたりするのは余録としては有難い限りである。しかもビジネスクラス並みに広いシートを宛われたので有難い事この上無しである。伊丹からはいつもの通り帰宅し、中居君のドラマを見て寝る。戻る↑